~ 春眠暁を覚えず・・春はすぐそこまで来てますよ ~

 

 雪まつりが終わった頃から厳冬の静寂から少しずつ春の足音が聞こえ始める北海道の早春ですが、今年は3月のような暖かな日や急な大雪、気温差で道路がツルツル。不思議な気候ですね。また、心が痛い出来事から始まった令和6年。どうか平和な一年になりますように。

 

 この邪気を節分で払いたいのですが、子ども達には世の中で一番怖い日。何となくソワソワ落ち着かない。何も悪いことをしていないはずなのに、連れて行かれるかもとドキドキ。一方、保育士は優しい鬼をいろいろ工夫し、伝統行事の意味を知ってほしいと思案中ですが、果たして今年は、子ども達の勇気が優るか、やっぱり鬼は世界一怖いか、切ない一日の報告を待っていてくださいね。

 

 先日、お空にいる理事長おじいちゃんから大きなりんごが届きました。玄関に貼ったお手紙をご覧になられたと思いますが、たてわりのみんなに「りじちょうおじいちゃんは、空にいるよね。いつもみんな元気かなって応援しているよ。もっともっといい子になってねと、りんごを届けてくれたよ」と伝えると、「え~!どうやって?すごいなぁ」と空を見上げていた子ども達。「ありがとう」と、とても甘いりんごを頬張りモグモグ。さくらんぼさん、いちごさん、みかんさんもパクパクと栄養をいただきましたよ。実は、理事長おじいちゃんの奥様がみんなにともってきてくださいました。(子ども達には内緒です)。

 

 目に見えないつながりが心を豊かにしてくれる。想像する力を与えてくれる。いつも応援してくれると力がみなぎる。そういう応援団がいることを伝えていきたい。子ども達はいつでも守られている安心感をもってほしい。もちろん、保育園はこども達だけでなく、お父さん、お母さんの応援団。共に手を取り合っていきましょう。

 

 卒園の準備が少しずつ始まり、12名のにじ組のみんなの顔つきが変わってきました。一番大きな先輩であることを改めて感じた顔と小学校へ就学する期待とちょっぴりの不安な気持ちが見え隠れしていますが、確実に未来を見据え前進し始めた勇者の顔です。その姿に後輩のみんなは、憧れ、楽しく過し、さりげなくお手伝いしてくれることにきっと心が動いていると感じます。「つながる」ことは心の余白を埋めてくれる栄養剤。この余白は幸せな気持ちでたくさん埋めてほしい。ギスギスした世の中だからこそ仲間を信じる力をつけたいですね。

 

 この時期の朝は、暖かい布団から出る勇気が必要ですね。ついついまぶたを開くことを後回しにしそう。「よ~し!起きるか!」思い切り背伸びをして今日も一日元気に過そう!

令和6年2月

 


~ 「生きる」を考える ~

 

 元旦、穏やかな日の出を見ながら、今年一年健やかにと願うも束の間、夕刻に携帯の音に新年のメールかなと見ると、速報ネットニュースで石川県に震度7の地震発生の一報が飛び込んできました。これから新年の宴を始めようと石川県や北陸地方の方々も準備をされていた時刻でしょうか・・。

 

 胆振東部地震を経験して早3年。あの時の恐怖感が思い出されました。心が辛い幕開けです。コロナからやっと家族親戚集まっての新年の祝いのはずが、神様は試練が足りないと語っているのでしょうか。報道テレビで、避難の呼びかけが続き、様子を見ることができる私たちには届くこの呼びかけの声も被災地を歩く方々が写る。当事者の所へは、なかなか届かない・・。これも経験から感じるジレンマです。翌日、事の重大さをさらに目の当たりにしました。出来ることは・・・無力な私は、神社へこの試練をどうか小さくと祈願しにいくことくらいしか思いつきません。近隣の神社には昨年より子ども達がたくさんいるような気がしました。子ども達の未来が安心と信頼の力で困難を乗り越えられますように。無病息災をブツブツとお願いするも涙が溢れてくる。この切ない感情。きっと忘れるなと告げられていると思いました。その思いもさらに吹き消された飛行機事故。千歳発の飛行機には、家族親戚の方々が乗っていたのではないか、職員は大丈夫?と冷や汗が出ました。きっと帰省から戻る方などで空港はパニックになっているだろうと想像します。気候の穏やかさと相反する悲報の始まり。海上保安庁の飛行機は被災地に物資を届ける任務だったとか・・。空しさが残りますね。

 

 さて、今日から保育園は新しい一年が始まりました。新しいお友達が増え63名でスタートです。子ども達はきっと無邪気に元気いっぱいに登園。久しぶりの友達との再会は嬉しい、でも、家族とずっと過した日々に寂しさもあり複雑な気持ちで朝を迎えたかな。賑やかにお正月の会から始まりです。日本のお正月を楽しみながら、友達と久しぶりに一緒にあそぶ心地よさを感じてほしいなと願います。平常でいられること、元気一杯健康でいられることを痛切に感じた令和6年の幕開け。「生きる」ことの大切さを改めて考える事始め。「元気?」「ありがとう」「またね」何気ない言葉の交わし合い。手を携え合い、支え合いながらより「つながり」を深め、今年一年さらに力強く、元気に一歩踏み出していきましょう。共に・・。どうぞよろしくお願い致します。

令和6年1月

 


~ 感じること つなぐこと ~

 

 生活発表会では人数制限をしましたが、たくさん見に来てくださり、ありがとうございました。子ども達の本番の力はすごいですね。数週間は「緊張」という魔物に心を奪われフワフワしていましたが、最後まで力を出し切るパワー。素晴らしかったですね。泣いてしまった小さいお友達もいましたが、しっかりお父さん、お母さんの姿が見えるゆとりがあるということですね。子ども達の行動を前向きに見ることも大切。そうすると本当に成長の姿が見えてきますね。

 

 さて、12月も楽しい行事がたくさんです。昨今は「もちつき」でもちを食べることが制限されます。ご家庭での経験も少ないこともありますね。「経験する」ことから獲得していく力が本来は大切ですし自信に繋がっていきます。餅をつくという日本の正月の伝統だけでも意味を知り経験していきたいと思います。そして一番は、赤い服のサンタさんでしょうか。今年も保育園にサンタさんが来てくれるように理事長おじいちゃんがお空で交渉中のはずです。

 

 生活発表会の最後に、理事長の逝去についてたてわりクラスの保護者様にはお話致しましたが、「りじちょうおじいちゃん」と子ども達は呼び、まごころ菜園で苗や種の植え方を教えてくださり、休みの日に肥料を撒いて子ども達の喜びを倍増するよう配慮され、卒園式にはお祝いの唄を歌い成長していく子ども達を見守ってくださいました。「まごころ」という園名を命名し、「すべてに“暖かい”人に子ども達を育ててほしい。保護者のみな様と一緒にね。」と。常にお話しておりました。全てに暖かい心をたくさん持った子ども達でいられるように、心と体がバランス良く成長できるよう保育を考え「つないで」いきたいと思います。子ども達は、理事長おじいちゃんのことも心で何となく感じています。何かを感じる、考える、大切なことに気づく、行動を起こす。そして大切なことを後輩につなぐ。子ども達もにじ組や先輩に憧れ、背中を見て真似をして近づこうとします。

 

 人は、失敗を重ね、知り、強くなっていきますね。その積み重ねから出来たときの達成感は大きい。喜び、悔しさ、再チャレンジしようとする心をたくさん持ってほしい。大人も「感じ」「つなぐ」ことを大切にしたいですね。こども達の「頑張る姿」から学びが大きかったひと月。みんな輝いていたよ!素晴らしい!

 

令和5年12月

 


~ 脳を活性化!体を動かして免疫力UP ~

 

 紅葉がきれいですね。雪虫が大量発生しているそうです。雪虫を見て10日以内に雪が降ると聞きます。ついに!と思いますが、季節の変化を楽しめる心のゆとりがほしいですね。

 

 今年の夏の暑さの恩恵か、いえ、にじ組さんの心を込めてお世話した成果でしょうね。まごころ菜園は大収穫でした。畑の最後の収穫は初挑戦した「さつまいも」でした。引っ張るとズルズルと芋が繋がるイメージを抱きにじ組さんとワクワク。ところがプチッと茎が折れて何もありません。「あれっ!だめだったね」と残念ムード。おやおや!土の奥底に大きなサツマイモが眠っています。一気に歓声に変わり大小40個程収穫しました。11月の誕生会でみんなが拾ってくれた栗とサツマイモはお昼ご飯とおやつへ変身します。園庭の片隅の小さな畑での野菜作りは理事長おじいちゃんから教わり、年長さんが毎年引き継ぎ、野菜達がいろいろな色の花を咲かせてくれます。毎日の中でお世話をして育てることはもちろんですが、何気なく野菜の生長を目にする子ども達にも食への関心を強く引き出してくれます。

 

 さまざまな小さな発見に一喜一憂し関心が広がる子ども達の心の揺れはとても大切で、スマホなどの世界では味わえないリアル感があります。体を動かして体験することは脳の成長に直通していると先日研修会で講師の先生が話されていました。「例えば転んだときに手が出ず顔をぶつける。」経験や体験、体を動かして感覚を全身で学習し脳へ伝達できないと身につかないそうです。脳を成長させるためには、体を動かすこと、外で元気に走りいろいろな物を見つけるなど全身を使い、見る、聞く、触る体験をたくさんすることが「考える力」の基礎になるのだそうです。

そうそう保育園では、絵本の世界を大切にしていますが、「想像力」から「創造力」へ繋がることを願っています。昨今は他人(ひと)の気持ちが読めず誤解することが増えました。これは子どもだけでなく大人の世界でもそうかもしれません。全身をフルに使い脳を活性化し、想像する機会や会話を増やし創造力を高めていきたいですね。

 

 もう1つ研修会で、今は子ども達にはコロナよりも新型インフルエンザやノロウィルスやO26などの腸管出血性大腸菌の方が症状や合併症が怖いそうです。できればワクチンを受けることも大切。1番は手指消毒だそうです。手洗い習慣はとても大切で3才までに身についていると将来の習慣化率が高いそうですよ。体には必要な菌と危険なウィルスがあります。手洗いうがいを励行と免疫力を高め、寒い冬を元気に過ごしていきましょうね。

 令和5年11月

 


~ 経験するということ ~

 

 暑い夏も秋へと衣替えを始め、季節の変わり目は夏の疲れやアレルギー等で体調が崩れ易いですね。年々海水の温度が高く大雨や気温が下がらないなど環境の変化が著しく、北海道の味覚、鮭やさんまが獲れず、鯖や鰤など北海道であまり獲れない魚たちが大量だとか。虫や花の生態も少々変わってきていますね。本来は「実りの秋」食欲が出て、運動など体を動かしやすい時期ですね。園庭では大きな栗がポタポタと落ち始めました。暑すぎのせいか実が入っていない栗も多いようです。小さい時からいろいろな食材の味に触れる機会を作り「食」への意欲に繋げていきたいですね。栗ご飯は今年も食べたいと思います!

 

 まごころ菜園では、にじ組さんの献身的なお世話でじゃがいもなど野菜は大収穫。「夕顔」もできました。スイカの苗のはずでしたが(笑)スープでいただこうと計画しています。残すところはサツマイモです。もう少ししたら芋掘りできそうですよ。

 

 運動会では、記録的暑さで練習は控えめでしたが、自分の力を信じて挑戦する姿には感動しましたね。友達と力を合わせ達成感を味わう。これも大切な心の成長です。運動会の根底にある目的は「最後まであきらめない」ことです。みんなと同じではなく、自分の力の限りに挑戦すること、勝つことの嬉しさ。でも必ず勝負には負けがあります。負けや上手くいかない経験から次のステップへの挑戦や努力が始まる。挑戦や努力は自らの経験の中で培いできていくもの。興味や関心を持つこと、好きになること、楽しさを味わうこと、悔しいと思うことなどがきっかけではないでしょうか。そのきっかけ作りが私たち大人の役割なのでしょうね。保育ではいろいろな経験、体験できる環境を準備し子ども達が「どうしようか・・」と考えながら発想豊かに挑戦することを大切にしています。保護者のみな様には、出来たことを認め子ども達の「やる気スイッチ」を押してくださいね。心も体もバランス良く大きくなってほしいですね。

 

 一つ警告とお願いです。ついついスマホなどで幼児向けや学びの動画など見せ過ぎていませんか?映像は光の集まりです。「スマホ脳」になり始めていませんか?デジタルデトックスが大切で、見せ続けていると脳のバランスが崩れる(記憶力や意欲の低下など)といわれています。管理できるのは保護者のみな様です。「スマホ脳過労」にならないよう脳と心のケアそして体力をつけて元気一杯の子ども達の応援団としてスクラムを組んでいきましょう。

 令和5年10月

 


 ~ 夏バテしていませんか ~

  

 北海道らしくない暑さと湿度の高さは辛いですね。エアコンが必需品となりつつありついつい温度を下げがちですが、そんな中、たてわりクラスの部屋には電気容量不足のためエアコン設置がすぐに出来ず子ども達に申し訳ない気持ちです。

 

 毎日水遊びしたの?と思うくらい汗びっしょりのたてわりさんですが、ある日、保育士に頼まれて職員室に歯ブラシを取りに来た時のこと、職員室の涼しさに「わぁ 寒い!」と一言。人工の冷房に違和感だったのでしょうね。確かに子ども達は、暑い夏をちゃんと受け入れて楽しんでいます。暑さを体感して、少しでも涼しい木陰や日陰に自然と行きひと休みします。走り回ると、「水飲んでくる」と水分補給も自らしています。「暑い!あつい」と連呼するのはおとなの方なんだなぁと反省しました。

 

 便利なエアコン。涼しい風を浴びすぎると乾燥から喉を痛め、咳や発熱など体調を崩す原因となります。また、コロナウィルスがスルッと保育園を襲いましたが、エアコンをつけることで窓や戸を閉めることが増え、「換気」が手薄になったことがウィルス増殖の一因とも考えられます。便利なグッズとうまく付き合うことが大切ですね。子ども達の言葉に気づかされ学びました。

 

 この暑さを少しでもクールダウンできないかと思いついた氷。星やハート型の小さめの氷を準備し、水で濡らして口の中でくっつかないように配慮、「こおり 食べる?」と声をかけると一斉に「たべる~」と一列に並びまるで小鳥のように口を開けて氷を待つ子ども達です。2才児みかん組も小さな氷をあめ玉のようにペロペロし、冷たさを味わうことが出来ました。

 

 汗をかかず熱が体内に蓄積し発熱する。寝苦しさから寝不足。食欲低下など子ども達の元気を奪うこともがあります。特に0,1才の小さなお子さんは、体力がすぐ落ちてしまいます。いつもと違うようすの際には、休息をしっかりとることが体力温存の秘訣ですね。ペットボトルに水を入れ凍らせたものをタオルで包み、首や足などに当てるとクールダウン効果ありです。残暑も厳しそうですが、来週の運動会を目指し練習に力が入る子ども達。コロナウィルスや溶連菌などの猛威と戦い、保育士は必要に応じマスクを着用し子ども達の健康第一を願い練習をしています。

 

 元気いっぱい子ども達の最後まであきらめない姿に、共に感動しましょう。子ども達へのご褒美はたくさんの大きな拍手とギューをお願いしますね。

 

 令和5年9月

 


 ~ 夏本番!元気いっぱいに過しましょう ~

  

 今年の夏は本当に暑いですね。北海道らしくないのは湿度の高さです。熱中症や夏風邪、食中毒の他にも皮膚のトラブルも起きやすく「あせも」に始まり、とびひや水イボなど感染するものやじんましん、虫刺されなどあります。暑い時ほどシャワーだけになりがちですが、お風呂に浸かって心身共にリフレッシュが大切ですね。エアコンは便利な生活必需品となりましたが、子ども達にとって汗をかかない生活は、自力で体温調節が出来づらく、免疫や自律神経など心身の成長に影響を及ぼすことがあります。保育園でも26~27度に設定し冷えすぎないように配慮しています。また、換気も忘れずに窓も定期的に開けています。大人が涼しいと思う温度は子ども達にとって寒すぎと思ってくださいね。暑さに慣れている子ども達は、「暑い~」とは言わず汗だくになって遊んでします。子どもらしい姿こそが健康のバロメーターですね。ご家庭でも衛生管理と共にご協力をお願い致します。

 また、8月は野菜月間となっており給食展示のコーナーには、札幌市で出しているレシピなど栄養士が準備しましたので、ぜひお持ち帰りいただきご家庭でお試しください。

 

 さて、朝の道ばたで親子のこんなシーンに出会いました。1才と3才くらいの兄弟とお父さんが保育園に向かっているのか楽しそうに歩いていました。お兄ちゃんが弟をリードするように歩いていましたが、弟くんが「もう歩けない」モードになり座りこんでしまいました。お父さんの交渉にも乗る気配はありません。そこでお父さんは弟くんを抱っこしました。よくある場面ですが、その時、今まで「兄」として頑張っていたのでしょうお兄ちゃんは、急に一人で歩くことに不安と寂しさを感じたのでしょうね。お父さんの服の裾をギューっと力一杯握りしめて歩き始めたのです。その姿に気づいたお父さんは、お兄ちゃんの歩調に合わせて歩き始めました。言葉などなくても分かり合える関係性。何気ない親子のほのぼのとした瞬間に出会いました。「以心伝心」とはこういうことなのでしょうか。相手の気持ちに気づき寄り添う。当たり前のことでありながら「気づき」に気づくことが難しい世の中になってきたように感じます。子ども達には情緒豊かに育ってほしいですね。心の交流を感じた暖かい場面でした。

 

 令和5年8月

 


 ~ 百聞は一見に如かず 今は・・ ~

  

 このことわざ、百回聞くよりも一度見る方がよくわかるという意味ですが、実際に見ることは、体験や経験をたくさんすることで思考力が広がりやすいのでしょうね。確かに聞くよりも「視覚で感じる」方が理解しやすいですよね。経験する、体験することは、子どもにも大人にとっても大切なこと。

 しかし、コロナ禍の3年は個別やマスクなどでコミュニケーションが断たれました。閉ざしかけた心をオープンにするには、「傾聴」することも重要のようです。特に子ども達や若い人たちは、どのように接していいか、話したら良いかと考えるようです。日々の何気ない会話を大切に、会話の糸口を引き出していくこと。話をよく聞くことで、上手く言えない、表現できない内に秘めた心の声や本音を引き出しやくなります。傾聴することは、相手の言葉にうなずくことも安心の扉を開くきっかけになります。相手の話が終わらないうちに「わかった」と即答することはタブーです。食事の準備など忙しい時に、子どもから「ねぇ~お母さ~ん・・」と。手が離せないし、「あ~わかった!わかった 後でね」と言ってしまうことありますよね。ほんの1分、目線を合わせて耳を傾ける。その後に、「食事の準備が終わったらゆっくり続き聞かせてね」と言われると嬉しくなり、待つことが出来るのかもしれませんね。緊急事態以外は・・。保育士も大切にしたいことの一つです。

 

 子ども達は、子ども同士のミニ社会の中でいろんなことにアンテナを立てて成長という階段を上っています。時には確かめるために上った階段を降りていくことも勇気を持って挑戦します。自分の成長のおさらいをしているのでしょうね。子ども達の持っている力は無限です。その一端をぜひぜひ保育参観というひとときですが、我が子と友達と、どう過ごしているか見ていただきたいと思います。決して友達と比較せず、「見聞」してほしいなと思います。お待ちしています。

 

 先日、卒園して6年生になったお友達が修学旅行に行ってきたよ!と卒園児同士で少ないお小遣いで保育士にお土産を携えて遊びに来てくれました。大きくなった姿に会えることが嬉しいのにお土産にはビックリ。暖かさにホッとした瞬間でした。まごころ保育園が目指したい「ふるさと」に一歩近づけたように感じました。元気な顔や大きくなっても、いつでも立ち寄れるコミュニティとしての保育園になれるよう目指し続けたいと奮い立った嬉しい出来事でした。退職しそれぞれの人生を歩んでいる職員、そして卒園児の保護者様もぜひぜひ、顔を見せに来てほしいなぁ。保育園はいつもでも変わらずここにありますよ~。

 

 令和5年7月

 


 ~ 子ども達よ 大志を抱け! ~

  

 「少年よ 大志を抱け!」北海道、札幌にはクラーク博士の素敵なエールの言葉が有名ですよね。最近「ギフテッド」という言葉を耳にします。先天的に顕著に高い能力を持っているそうで、子どもが難しい数式を解いていくとか、絵のセンスがずば抜けているとか、並外れた集中力を持ち、特定の分野で高い能力を持ちそれを発揮できる人のことのようです。すごいな~と思いますが、すべてに卓越している訳ではなく、コミュニケーションが苦手なんてこともあるそうです。

 

 神は二物を与えないということでしょうか。大人になるとそんな能力があったらいいのにと思いますが、でもね。子ども達を見ていると、みんな素晴らしいと思うのです。一つのことに集中する子ども達もたくさんいます。何かするにも不器用で・・。なんて思う子であったとしても、心が豊かで思いやりが深い。いろんなことに興味関心をもち広く物事を見ていることもあります。

 

 今回のクラス懇談会では、お父さん、お母さんにお子さんの得意や頑張っているところ、一押しかわいいところなどなどお聞きしました。我が子のことを語る保護者様の顔はとても楽しそうでした。我が子への愛情はもちろんオンリーワンですよね。子ども達の持っている力は様々です。子ども達はまだまだ発展途上。何に興味を示しどちらの方向にいくかは、これからの周りの環境が大きいのかもしれません。

 

 本来子どもは、いろんなことに興味関心を持ち、「なんで?」「どうして?」と聞き出すのが仕事でもあります。周りの大人がどんな風に応えるかで、好奇心の芽が伸びるかもしれません。でも、逆に飽きるのも早いのが子どもの仕事。習い事もある程度すると飽きてしまうことも当たり前。いろんなことを体験してみることは大切。でも親は月謝払ったのに~と思う気持ちをスパッと諦めることも時には必要なのかもしれませんね。

 

 子ども達には戦争が起き始めた今現代、大人になった時思いを伝え、正しき道を歩んでいける「生きる力」をしっかりと蓄えて希望に満ちた未来を突き進んでほしいと切に願います。子ども達みんなが元気に生まれ、健やかに育ってくれていることこそ、真のギフテッドなのではないでしょうか。子ども達が共に育ち合える環境を整えて行きたいですね。

 

 よーし大人もスクラム組んで頑張りましょ!保護者のみな様の力を貸してくださいね。みんな~大志を抱いて 大きくな~れ!

 

 令和5年6月

 


 ~ コロナウィルスに関すること ~

  

 新年度スタートからRSウィルスの猛撃を受け、3分の1程の子ども達が感染しました。咳や鼻水が少々残っているお友達もいますが、元気な声が聞こえ始めました。保護者のみな様には早々にご心配やお休みのご協力をいただきまして、ありがとうございました。

 新クラスの生活に慣れ始めた子ども達は、不安な泣き声から、笑い合う声や、時にケンカする声など自分を出せている姿に変わってきましたよ。さらに自己発揮しながら、子どもの社会の中であそびや基本的な生活のルールや約束を覚え、探究心の芽をたくさん増やせるよう、楽しい保育園生活を大切にしていきます。

 

 さて、5月8日よりコロナウィルス感染症が5類に決定しました。保育園では、子ども達のマスクは現在と同じく着用せず、保護者のみな様におかれましても、通常は園内外のマスク着脱については個人の判断とさせていただきます。但し、咳や鼻水等の症状がある場合には3才以上(たてわりクラス)のお子さんはマスク着用できるようカバンあるいはロッカーに常備、また、保護者ご家族のみな様も体調が思わしくない場合には、園内でのマスク着用を合わせてお願いいたします。職員は、園外保育や運動遊びの際にはマスクを外し、保育室など密になりやすい場所や食事などの場面では状況によりマスクの着用を併用しながら段階的に全面的なマスク無し生活に近づけていきます。続けて換気や衛生管理を行ってまいります。ご家庭におかれましても、手洗いうがい等の励行をお願いいたします。

 

 また、家族、会社等の担当部署などでコロナ感染等があった場合や子ども達が他の感染症等お休みの場合には、保育園に連絡をお願いいたします。

 まだまだwithコロナ。コロナ生活で学んだことやアイディアを生かしながら、子ども達の健やかで安心安全な生活を大切にたくさんの経験を積んでいきたいと思います。そのためには保護者のみな様の力が必要です。「共育て」同じ方向で子育てを楽しみ、たくさんお話していきましょう。子ども達と元気一杯に戸外に出て、たくさんの春の発見に目と耳を傾けていきますね。心育ちの芽が育つように。

 

 令和5年5月

 


 ~ さぁ 新年度スタートです! 笑顔いっぱいで! ~

  

 今年は、10名のお友達が仲間になりました。「ようこそ まごころへ」保育園生活に慣れるまでお子様も保護者のみな様も不安いっぱいですね。慣らし保育の時間を2週間ほどいただき、ゆっくりとお子様が自分を出せるように見守りながら絆を深めてまいります。

 

 つき組だったお友達は、ついに待ちに待った年長にじ組ですね。頼もしい年長さんになっていくことを期待します!子ども達みんな、ひとつお兄さん、お姉さんになりましたね。友達、先生とたくさんのことを経験して、笑い合ったり、感動したり、発見したり、ケンカして泣いたり、怒ったり、いろんなことをしっかり考えながら楽しい一年にしましょうね。59名のお友達。そして28名の職員でスタートです。みんな おめでとう。そして、よろしくお願いいたします。

 

 「報恩謝得」という四文字熟語がありますが、意味は、受けためぐみや恩に対してむくいようと、感謝の気持ちを持つことです。法人の名前「報恩」は、創設者がこのような意味合いを込めてつけたそうです。創設100年を超えた法人の中で、保育園は12年目にはいりますが、「まごころ」という園名に恥じないよう、「すべてに暖かい」保育を目指して保護者のみな様と手を取り合う「共育て」を大切にお子様ひとり一人の育ちに向き合った保育、丁寧な保育を大切にしてまいります。

 

 とは言え、人には失敗はつきもの。失敗を次の糧にして前向きに進んでいけるよう努力することを大切にしています。子ども達、職員も上手くいかないこともたくさんあると思います。そんな時には、素直に「ごめんなさい」が言える、また「よ~し!」と前向きになれる大人でありたいと思います。子ども達のお手本になれるように。まだまだ足りないところがたくさんの職員ではありますが、「あたたかい保育」を大切にしてまいります。保護者のみな様には、不安やわからないこと、気になることがございましたら、いつでもお声をかけてくださいね。向き合いを大切にしながら、信頼から連携に繋げていきたいと考えております。

 

 コロナ禍から少しずつ平常に戻りつつありますが、5類になるまで、職員は保育中園外や園庭活動、運動活動以外はマスクをしております。園内においては、保護者のみな様にも今しばらくマスクのご協力をお願いいたします。

 

 さぁ、今年度いよいよスタートです。つい先日まで元気いっぱいに年長にじ組として生活していた12名の卒園児も小学校入学へとワクワクドキドキしていることでしょう。未来へ向かうことは、期待と不安が裏腹ですが、「一歩踏み出す勇気」を持ち続けたいですね。そして、大人は、いつでもそっと背中を押せる、抱きしめることができる存在でいたいですね。手を取り合い、ご家庭と保育園がつながっていきたい。共に育ち合うこと、「共育て」を基に子育てを一緒に楽しんでいきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 令和5年4月

 


 

~ 勇往(ゆうおう)邁進(まいしん) 自信を持って前へ進もう ~

 

今年度の園の自己評価を行いましたので一部まとめをお伝えします。

 

・体力の低下や地域との交流など心育ちに繋がる保育が取り入れることが難しかった。 

⇒保育の原点を振り返り、成長発達の段階を見直しながら丁寧な保育に繋げていきたい。

 

・童謡など歌うこと、絵本の読み聞かせではひとり一人の読み聞かせを思うように出来なかった。

⇒さまざまな保育を取り入れる工夫、ゆとりのある保育を目指したい。

 

・たてわりクラスでは、個々の挑戦に向き合うことで、最後まで諦めない、何度も挑戦しようとする変化が見られた。

⇒引き続き個々の得意を伸ばしていきたい。しかし指先使いなど個人差が大きく、家庭での経験もお願いし今取り組んでいることなどきちんと説明し共有していく。

 

・衛生管理等コロナ禍での配慮の比重が大きく、保育を変更することも多々あった。特に体調面では、集団生活の中で子ども達の付加がかかっていたように感じた。

⇒保護者様と連携し子ども達の安心安全に過ごせるよう互いの協力体制をさらに見直していく。

 

・園庭など戸外で遊ぶ機会は多く持つことができた。自然に触れて遊ぶことも各クラスとも限られた中でも実践する機会を作ることができた。

⇒継続して実践していく。

 

 次年度に向けて、職員ひとり一人の保育の学びを広げ、子ども達とまごころらしい、「のびのびとたくましく、すべてに暖かい心育ち」を目指し、「のびやかに たくましく すこやかに やさしく」を大切にした保育を保護者のみな様と共有し連携しながら「共育ち」を実践してまいります。

 

 さて、3月はいろんな気持ちが交差する時ですね。にじ組の12名は小学校という新たな社会へ元気に飛び立とうとする嬉しさと未知への世界へ飛び込む不安、在園児のみんなは、進級する楽しさがあり、また退園する3名のお友達もまた、新たな場所での挑戦が始まります。一緒に過ごした友達、職員、保育園との別れには、嬉しさや期待の気持ち、ちょっぴり心配や寂しい気持ち。こんなに感情ってあるんだぁと思うほど複雑な思いが込みあげてきます。保護者のみな様には、様々な旅立ちを暖かく見守りくださり、「大丈夫かなぁ」と心配し、「さぁ いってらっしゃい」とそっと背中を押して導いてくださる。でも親心は複雑ですね。保育園もまた、いつもこの場所でたくさんの旅立ちを見送り、「がんばれ!」と見守っています。ふっとしたときに、保育園で過ごした時のことを思い出してほしいなぁ。そして、大きくなっても遊びにきてほしいと願っています。幼少期を過ごした「ふるさと」でありたい。いつでも、君たちみんなの見方です。

 

 今はさまざまな心の旅立ちに、自分の目指すこと目標に向かって前進するための力を蓄える時。勇往邁進!どんな事にも屈せず挑戦し、新しい出会いを喜び、思いっきり楽しめるよう、転んでも立ち上がる勇気を!最後まで諦めない「まごころらしさ」を忘れないでね。ずっと応援しています。

 

一年間ありがとうございました。 12名のにじ組さん!卒園おめでとう!! 

 令和5年3月