備えあれば・・共生共存で力を一つに ~

  

 最近の異常気象は不安になりますね。大雨や気温上昇、逆に北海道は気温差が激しいですね。それに強風等が多発し地球温暖化の影響が大きくなってきたように思います。地震も増え、人ごとではないですね。

この震災の備えについて、大地震を経験した地域からの情報を集めたマニュアル等に変化しています。自分の住んでいる地域、保育園のある地域、保護者様の職場地域ではどんな災害が起きやすいのかということをリサーチすることが必要とされています。


「キキクル」という気象庁が公開している災害分布を示すマップをご存じですか?10分ごとに最新情報の更新をしていて洪水・浸水・土砂の3つに分かれて必要な情報を知ることができます。ぜひ、アプリ登録をお勧めします。

 

 地域によって起きる災害リスクは違いますが、保育園周辺では、地震以外に大雨による浸水、内水、強風、落雷などが起きる可能性があります。避難訓練では、園庭避難だけでなく、駐車場や保育園2階(内水等のため)への訓練もしています。訓練で大切なことは、「命を守る」ことですから、子ども達でもできることを伝えながら行っていきますね。

 

 保護者様への連絡方法も一斉送信メールを使用していますが、電気が遮断するとパソコンが機能ダウンし、携帯ショートメールへの送信もなかなか通じないことも想定できます。胆振震災でも使用しました災害用伝言ダイヤル「171」は、保育園からの発信を聞く形で、10件までの伝言を入れられます(前の伝言から消えます)のでそちらも利用しています。ご家庭でも伝言ダイヤルは有効です。9月3日は、法人全体の防災訓練で、この「171」が練習使用期間で伝言を入れますので、ぜひ、確認しながら使用方法を覚えていただき、いざ!という時に役立てていただけたらと思います。

 

 子ども達は、いろいろなことにアンテナを張り、生きていく知恵を身に付けていくその吸収力は素晴らしいです。わかりやすい繰り返しの中で、自ら考え行動に移す力に変化していきます。仲間と一緒に考え、一つの答えを導き出し挑戦する。違った!軌道修正する。日々様々な経験を積み、柔軟な心がたくさん育っていくように保育の視点を変えながら楽しく遊びを通して学べるよう工夫していきます。小さな子ども達もたてわりクラスのみんなをちゃんと見ていて、察知する力ができてきます。「なんか一生懸命」みたいな雰囲気を感じるのでしょうね。「共生共存」する中で子ども同士でも支え合う力を発揮して、試練にも果敢に立ち向かうパワーを持ってほしいな。

 

 子ども達の可能性は無限大ですね。

 令和6年7月


 ~ 子育て スクラム組んで やる気スイッチをONに! ~

  

 気温差の激しいこの頃。今年の北海道は花粉量が多いとの情報ですが、道路や車など黄色い粉がいっぱいですね。「マツ」の花粉だそうです。温暖化がいろいろな影響を与えますね。大人が子どもの頃、当たり前のように感じた四季の移り変わりなど子ども達のこれから未来では感じることが少ないのかもしれません。

 だからこそ、五感を研ぎ澄まして感覚や感情など細やかに心で感じる情緒を育てていきたいですね。

 

 各クラス懇談会では、じっくりと話し合う時間はありませんでしたが、各クラスで子ども達の保育園と家庭での様子の違い等から情報交換ができたらと考えました。イヤイヤ時期での苦労話や保育園から帰宅後の子ども達が眠るまでの忙しいスケジュールなどお父さん、お母さんは時間との戦いをされていると改めて感じました。「子は親の背中を見て育つ」といいますが、お風呂に入って、寝る前の絵本タイム、歯磨きの仕上げなど少しの時間でもコミュニケーションの時間を作っていらっしゃいますね。一生懸命の親の姿を見てイヤイヤしならも将来のお手本を学んでいるのですね。ほんの少しの時間でも、お子さんと向き合う時には、ぜひ、「目をあわせること」「笑顔をみせること」をしていただけると、子ども達の心が満たされます。愛情は蓄積されていくと思うのですが、人は感情という自分主義的な心もありますから、満たされないと勘違いをすることも多々ありますね。

 

 もう一つ、子ども達の話に耳を傾けていただきたいと思います。忙しいときには返事だけでもいいのです。「うん、うん」「そうなんだ」なんて。そうすると聞いてくれたと安心するのです。「今日保育園で何してきたの?」と聞くと「何もない」など答えてくれないことがありませんか。各クラスの「本日の保育の様子」から、「今日、△△公園行ってきたの?」など経験したことを話す方が、子ども達の話すきっかけになりやすく、例えば園での約束を「○○の約束したんでしょ」と言うより。「○○の約束はなんだっけ?」と聞くと応えやすい、よく理解できていないなどの目安にもなります。会話の仕方でコミュニケーションが広がることがありますね。ぜひぜひお試しください。そして、1日に1回は兄弟姉妹それぞれに「大好きだよ」と伝えていただけると、幸せオーラが満タンになってやる気スイッチが入りますよ。 

 令和6年6月

 


 ~ こどもの日 少年よ 大志を抱け! ~

  

 ゴールデンウィーク後半が始まりますね。お休みの締めは「こどもの日」やっぱり子ども達の元気な姿に救われますね。こいのぼりを見たり、古来のお話を聞く機会はとっても大切な伝承ですね。でも、お父さん、お母さんはお休み疲れが出ているでしょうか。

 

 さて、ここで、保護者様にこどもの日クイズです!

 

 

Q.こどもの日は、なぜ5月5日なのでしょうか?ヒントです。子どもの日は、「端午の節句」と言われます。さぁわかるかな?チッチッチ・・。時間切れで~す!

 正解は、中国から渡ってきた節句。1年に5節句ありその一つ。端午の端(はし・はじめ)の午(うま)の日で、午が五と置き換えられ5月5日になったとか。中国では偶数が縁起悪いとされ、5+5=10で偶数になるため、邪気祓いをする必要があったとされています。その邪気を祓うために力が必要で、宮中食を食べ、端午の節句の行事食として柏餅やちまきを食べるようになったそうです。なぜ?また、そこには意味があるようです。この先はお父さんお母さんの宿題です!

 

 調べると「へ~」と言ってしまうことがたくさんありますね。子ども達は、ちょっぴり難しい話にも、ちゃんと聞いてご家庭で話してくれたりしませんか?小さなことでも、「なぜ?」「どうして?」疑問を持つことは、知識の蓄えにつながっていくのです。子ども達の素朴な疑問には、ぜひ真摯にお応えくださいませ。将来の博士のたまごた達が、キラキラの瞳で興味の扉を開こうとしている時なのです。

 

 子は宝ですね。ですが最近辛いニュースが続き、線路を一人で歩いて電車にひかれるとか、タワーマンションのベランダから転落とか‥。きっと危険を何度も知らせていたと思いますが、子どもは体験して実感する。そうなんだ!と気づいていくのです。「これは危ないの。だからダメよ」と言われても何が?どうして?と逆効果になることもあるかもしれません。具体的に知らせる。本当に危険ことは、教える側も表情や声色を変えて伝えるなどのひと工夫が伝わりやすいこともありします。大切な命を守りながら、子どもたちの興味関心の芽は増やしていきたい。幾多の苦難を乗り越え、夢は大きく、大志を抱く子ども達であれ!たくましくあれ!優しくあれ!健やかにのびのびと 大きくな~れ!元気な笑顔が一番の宝ですね。 

 令和6年5月

 


 ~ ご縁に感謝 今年も暖かさを大切に ~

  

 つい昨日まで別れの時、そして、4月、出会いのご縁の時ですね。新しい仲間が7名増えました。ようこそ まごころへ!どうぞよろしくお願い致します。たくさん遊ぼうね。

 

 進級した子ども達は50名。一つ大きくなって張りきっているかな。ドキドキしているかな。元気に過していきましょうね。そして、12名の卒園児と1名のお友達が新しい世界へ巣立って行きました。巣立ちの時は、嬉しくもあり、寂しくもあり複雑な心境でもありますね。きっと元気いっぱいに未来へ向かっていくのでしょうね。3月の終わりには子ども達も様々な表情をみせ、いろいろな思いが友達との結束をさらに深めていきました。それぞれの小学校へ行くけれど、幼いときの友達は格別な関係でもあります。久しぶりに会っても、すぐに毎日過していた保育園の頃に戻ります。今年は、小学校の卒業式を終えた卒園児達がたくさん報告に来てくれました。6年ぶりに再会する仲間もいる中、携帯を出し合いすぐにライン交換。今時だなぁと思いながらも、こんなツールの有効活用は素敵ですね。その後にすぐにライン交流が始まっているそうです。

 

「繋がる」「繋がり続ける」ことは、とても大切なことですよね。まごころ保育園の目指す一つは、帰ってくる居場所になることです。卒園しても退園しても保護者のみな様も思い出した時に会いにきていただけるととても嬉しいです。保育園は「ふるさと」でありたいと願っております。

 

 また、人、動物、植物、そして物、「すべてに暖かい」人になれるよう保護者のみな様と手を携え、共に育ち会う「共育て」を大切にしてまいります。自然の中で元気に体を動かし、さまざまな発見や気づき、友達、人とのかかわりを通して、

 

「のびやかに たくましく すこやかに やさしく」

 

の理念を基に職員一同、暖かい保育を目指しスクラムを組んでまいります。

しかし、保護者のみな様の力添えがとても大切です。不安に思うこと、気づいたことなどいつでも気軽にお声をかけてくださいね。さらに信頼を深め、子ども達がのびのびと自己発揮できるよう今年一年も手を取り合い、助け合い、励まし合い、喜び合い、笑い合い、共に子育てを楽しんでいきたいと願っております。子ども達の元気に負けないよう、大人もスクラムを組んで底力を子ども達に見せていきましょう。

 

感動は次の原動力になります。自分もしたい!という気持ちをたくさん育っていくように、

日々の保育が生き生きとなるよう努めてまいります。

 

ご縁に感謝! さぁ 未来は今から始まりです。

そうぞ 今年度もよろしくお願い致します。

 令和6年4月

 


 

~ 夢を見ることができれば それは実現する ~

 

 

 ついに3月。にじ組の巣立ちを見送る時が来ました。見出しの言葉は、ウォルト ディズニー氏が語った言葉だそうです。コロナウィルスを3年以上経験した子ども達。私たち大人と違う今を見つめているのかな。「夢を見る」ことは、誰でもできることですが、夢を描けない時代になったような気がします。いつの時代も子ども達には、叶うはずがない!と思うような大きな大きな夢を抱き、ワクワクした心をずっともっていてほしいな。そして、「現実にする」ことは、逆に今の世の中は可能性が高くなったと感じます。大きくても、小さくても夢をたくさん両手で抱え、自分に合っている方向を見つけて歩いてくださいね。そのためには、「努力」を忘れず、にじ組さんのみんなが持っている「暖かい心」をずっと持ち続け、いろんなことに挑戦してほしいです。ずっと応援しています。保育園を思い出した時には、ぜひ会いに来てくださいね。先生達は、両手を広げて「おかえり!」と待っていますよ。卒園の保護者様もぜひぜひお子様抜きでも思い出した時には保育園に足を運んでくださいね!

 

 そして、たてわりのつき、ほし組、みかん、いちご、さくらんぼ組のお友達は1つお兄さん、お姉さんになりますね。一年間の成長は、本当に素晴らしい!友達っていいね。先生と一緒に過すこと。甘えたり、時に叱られたり、七変化の毎日の中で「信頼」を深めながら、いつの間にか自分と友達の存在や気持ちに気づき、みんな一緒が楽しくなったね。その後ろで、お父さん、お母さんが私たち保育園を信頼してくださり、安心してお子様を預けてくださったことが一番の力。子ども達や保育士の失敗を大きな気持ちで見守ってくださった保護者のみな様には、心より感謝のひと言につきます。いつもありがとうございます!未来は今からはじまっています。さらに、保護者のみな様とスクラムを組み一緒に考え、悩み、喜び合えるよう職員力を合わせてまいります。子ども達の笑顔は、未来への宝です。子ども達のしあわせが大きく膨らむように。みんな大好だよ!

 

 今年度一年間本当にありがとうございました。さぁ今から一歩前へ目指して行こう!

 

 さて、今年度の保育園の自己評価を行いました。下記にまとめました。

  • 全体的には、「挑戦」や「憧れ」などの気持ちが、子ども達の相乗効果が予想以上に高まることにつながったことで、自分もしたいという気持ちが膨らみ、考える、集中して行う、真似をするなどの様子が増え、達成感を持つ活動ができた。
  • 一人ひとりに寄り添うこと、保護者の方々との会話を大切にすることを心がけていたが、場面において足りない部分を感じた。保育士同士の気づきを受容しながらさらに深めていきたい。
  • 発達に合わせた保育の中で、怪我、言葉遣い、体調管理、衛生管理、生活習慣、食育など多岐の配慮点について工夫しながら実践することができたと思うが、配慮するあまり保育の広がりや楽しむことができないこともあった。
  • 環境においては、例年暑さと湿度が高くなり、自然を感じながらも快適に過ごせる保育環境の工夫が必要であった。 次年度に向けて保育環境を整え、充実した保育を目指してまいります。 

 

 令和6年3月

 


~ 春眠暁を覚えず・・春はすぐそこまで来てますよ ~

 

 雪まつりが終わった頃から厳冬の静寂から少しずつ春の足音が聞こえ始める北海道の早春ですが、今年は3月のような暖かな日や急な大雪、気温差で道路がツルツル。不思議な気候ですね。また、心が痛い出来事から始まった令和6年。どうか平和な一年になりますように。

 

 この邪気を節分で払いたいのですが、子ども達には世の中で一番怖い日。何となくソワソワ落ち着かない。何も悪いことをしていないはずなのに、連れて行かれるかもとドキドキ。一方、保育士は優しい鬼をいろいろ工夫し、伝統行事の意味を知ってほしいと思案中ですが、果たして今年は、子ども達の勇気が優るか、やっぱり鬼は世界一怖いか、切ない一日の報告を待っていてくださいね。

 

 先日、お空にいる理事長おじいちゃんから大きなりんごが届きました。玄関に貼ったお手紙をご覧になられたと思いますが、たてわりのみんなに「りじちょうおじいちゃんは、空にいるよね。いつもみんな元気かなって応援しているよ。もっともっといい子になってねと、りんごを届けてくれたよ」と伝えると、「え~!どうやって?すごいなぁ」と空を見上げていた子ども達。「ありがとう」と、とても甘いりんごを頬張りモグモグ。さくらんぼさん、いちごさん、みかんさんもパクパクと栄養をいただきましたよ。実は、理事長おじいちゃんの奥様がみんなにともってきてくださいました。(子ども達には内緒です)。

 

 目に見えないつながりが心を豊かにしてくれる。想像する力を与えてくれる。いつも応援してくれると力がみなぎる。そういう応援団がいることを伝えていきたい。子ども達はいつでも守られている安心感をもってほしい。もちろん、保育園はこども達だけでなく、お父さん、お母さんの応援団。共に手を取り合っていきましょう。

 

 卒園の準備が少しずつ始まり、12名のにじ組のみんなの顔つきが変わってきました。一番大きな先輩であることを改めて感じた顔と小学校へ就学する期待とちょっぴりの不安な気持ちが見え隠れしていますが、確実に未来を見据え前進し始めた勇者の顔です。その姿に後輩のみんなは、憧れ、楽しく過し、さりげなくお手伝いしてくれることにきっと心が動いていると感じます。「つながる」ことは心の余白を埋めてくれる栄養剤。この余白は幸せな気持ちでたくさん埋めてほしい。ギスギスした世の中だからこそ仲間を信じる力をつけたいですね。

 

 この時期の朝は、暖かい布団から出る勇気が必要ですね。ついついまぶたを開くことを後回しにしそう。「よ~し!起きるか!」思い切り背伸びをして今日も一日元気に過そう!

令和6年2月

 


~ 「生きる」を考える ~

 

 元旦、穏やかな日の出を見ながら、今年一年健やかにと願うも束の間、夕刻に携帯の音に新年のメールかなと見ると、速報ネットニュースで石川県に震度7の地震発生の一報が飛び込んできました。これから新年の宴を始めようと石川県や北陸地方の方々も準備をされていた時刻でしょうか・・。

 

 胆振東部地震を経験して早3年。あの時の恐怖感が思い出されました。心が辛い幕開けです。コロナからやっと家族親戚集まっての新年の祝いのはずが、神様は試練が足りないと語っているのでしょうか。報道テレビで、避難の呼びかけが続き、様子を見ることができる私たちには届くこの呼びかけの声も被災地を歩く方々が写る。当事者の所へは、なかなか届かない・・。これも経験から感じるジレンマです。翌日、事の重大さをさらに目の当たりにしました。出来ることは・・・無力な私は、神社へこの試練をどうか小さくと祈願しにいくことくらいしか思いつきません。近隣の神社には昨年より子ども達がたくさんいるような気がしました。子ども達の未来が安心と信頼の力で困難を乗り越えられますように。無病息災をブツブツとお願いするも涙が溢れてくる。この切ない感情。きっと忘れるなと告げられていると思いました。その思いもさらに吹き消された飛行機事故。千歳発の飛行機には、家族親戚の方々が乗っていたのではないか、職員は大丈夫?と冷や汗が出ました。きっと帰省から戻る方などで空港はパニックになっているだろうと想像します。気候の穏やかさと相反する悲報の始まり。海上保安庁の飛行機は被災地に物資を届ける任務だったとか・・。空しさが残りますね。

 

 さて、今日から保育園は新しい一年が始まりました。新しいお友達が増え63名でスタートです。子ども達はきっと無邪気に元気いっぱいに登園。久しぶりの友達との再会は嬉しい、でも、家族とずっと過した日々に寂しさもあり複雑な気持ちで朝を迎えたかな。賑やかにお正月の会から始まりです。日本のお正月を楽しみながら、友達と久しぶりに一緒にあそぶ心地よさを感じてほしいなと願います。平常でいられること、元気一杯健康でいられることを痛切に感じた令和6年の幕開け。「生きる」ことの大切さを改めて考える事始め。「元気?」「ありがとう」「またね」何気ない言葉の交わし合い。手を携え合い、支え合いながらより「つながり」を深め、今年一年さらに力強く、元気に一歩踏み出していきましょう。共に・・。どうぞよろしくお願い致します。

令和6年1月

 


~ 感じること つなぐこと ~

 

 生活発表会では人数制限をしましたが、たくさん見に来てくださり、ありがとうございました。子ども達の本番の力はすごいですね。数週間は「緊張」という魔物に心を奪われフワフワしていましたが、最後まで力を出し切るパワー。素晴らしかったですね。泣いてしまった小さいお友達もいましたが、しっかりお父さん、お母さんの姿が見えるゆとりがあるということですね。子ども達の行動を前向きに見ることも大切。そうすると本当に成長の姿が見えてきますね。

 

 さて、12月も楽しい行事がたくさんです。昨今は「もちつき」でもちを食べることが制限されます。ご家庭での経験も少ないこともありますね。「経験する」ことから獲得していく力が本来は大切ですし自信に繋がっていきます。餅をつくという日本の正月の伝統だけでも意味を知り経験していきたいと思います。そして一番は、赤い服のサンタさんでしょうか。今年も保育園にサンタさんが来てくれるように理事長おじいちゃんがお空で交渉中のはずです。

 

 生活発表会の最後に、理事長の逝去についてたてわりクラスの保護者様にはお話致しましたが、「りじちょうおじいちゃん」と子ども達は呼び、まごころ菜園で苗や種の植え方を教えてくださり、休みの日に肥料を撒いて子ども達の喜びを倍増するよう配慮され、卒園式にはお祝いの唄を歌い成長していく子ども達を見守ってくださいました。「まごころ」という園名を命名し、「すべてに“暖かい”人に子ども達を育ててほしい。保護者のみな様と一緒にね。」と。常にお話しておりました。全てに暖かい心をたくさん持った子ども達でいられるように、心と体がバランス良く成長できるよう保育を考え「つないで」いきたいと思います。子ども達は、理事長おじいちゃんのことも心で何となく感じています。何かを感じる、考える、大切なことに気づく、行動を起こす。そして大切なことを後輩につなぐ。子ども達もにじ組や先輩に憧れ、背中を見て真似をして近づこうとします。

 

 人は、失敗を重ね、知り、強くなっていきますね。その積み重ねから出来たときの達成感は大きい。喜び、悔しさ、再チャレンジしようとする心をたくさん持ってほしい。大人も「感じ」「つなぐ」ことを大切にしたいですね。こども達の「頑張る姿」から学びが大きかったひと月。みんな輝いていたよ!素晴らしい!

 

令和5年12月

 


~ 脳を活性化!体を動かして免疫力UP ~

 

 紅葉がきれいですね。雪虫が大量発生しているそうです。雪虫を見て10日以内に雪が降ると聞きます。ついに!と思いますが、季節の変化を楽しめる心のゆとりがほしいですね。

 

 今年の夏の暑さの恩恵か、いえ、にじ組さんの心を込めてお世話した成果でしょうね。まごころ菜園は大収穫でした。畑の最後の収穫は初挑戦した「さつまいも」でした。引っ張るとズルズルと芋が繋がるイメージを抱きにじ組さんとワクワク。ところがプチッと茎が折れて何もありません。「あれっ!だめだったね」と残念ムード。おやおや!土の奥底に大きなサツマイモが眠っています。一気に歓声に変わり大小40個程収穫しました。11月の誕生会でみんなが拾ってくれた栗とサツマイモはお昼ご飯とおやつへ変身します。園庭の片隅の小さな畑での野菜作りは理事長おじいちゃんから教わり、年長さんが毎年引き継ぎ、野菜達がいろいろな色の花を咲かせてくれます。毎日の中でお世話をして育てることはもちろんですが、何気なく野菜の生長を目にする子ども達にも食への関心を強く引き出してくれます。

 

 さまざまな小さな発見に一喜一憂し関心が広がる子ども達の心の揺れはとても大切で、スマホなどの世界では味わえないリアル感があります。体を動かして体験することは脳の成長に直通していると先日研修会で講師の先生が話されていました。「例えば転んだときに手が出ず顔をぶつける。」経験や体験、体を動かして感覚を全身で学習し脳へ伝達できないと身につかないそうです。脳を成長させるためには、体を動かすこと、外で元気に走りいろいろな物を見つけるなど全身を使い、見る、聞く、触る体験をたくさんすることが「考える力」の基礎になるのだそうです。

そうそう保育園では、絵本の世界を大切にしていますが、「想像力」から「創造力」へ繋がることを願っています。昨今は他人(ひと)の気持ちが読めず誤解することが増えました。これは子どもだけでなく大人の世界でもそうかもしれません。全身をフルに使い脳を活性化し、想像する機会や会話を増やし創造力を高めていきたいですね。

 

 もう1つ研修会で、今は子ども達にはコロナよりも新型インフルエンザやノロウィルスやO26などの腸管出血性大腸菌の方が症状や合併症が怖いそうです。できればワクチンを受けることも大切。1番は手指消毒だそうです。手洗い習慣はとても大切で3才までに身についていると将来の習慣化率が高いそうですよ。体には必要な菌と危険なウィルスがあります。手洗いうがいを励行と免疫力を高め、寒い冬を元気に過ごしていきましょうね。

 令和5年11月

 


~ 経験するということ ~

 

 暑い夏も秋へと衣替えを始め、季節の変わり目は夏の疲れやアレルギー等で体調が崩れ易いですね。年々海水の温度が高く大雨や気温が下がらないなど環境の変化が著しく、北海道の味覚、鮭やさんまが獲れず、鯖や鰤など北海道であまり獲れない魚たちが大量だとか。虫や花の生態も少々変わってきていますね。本来は「実りの秋」食欲が出て、運動など体を動かしやすい時期ですね。園庭では大きな栗がポタポタと落ち始めました。暑すぎのせいか実が入っていない栗も多いようです。小さい時からいろいろな食材の味に触れる機会を作り「食」への意欲に繋げていきたいですね。栗ご飯は今年も食べたいと思います!

 

 まごころ菜園では、にじ組さんの献身的なお世話でじゃがいもなど野菜は大収穫。「夕顔」もできました。スイカの苗のはずでしたが(笑)スープでいただこうと計画しています。残すところはサツマイモです。もう少ししたら芋掘りできそうですよ。

 

 運動会では、記録的暑さで練習は控えめでしたが、自分の力を信じて挑戦する姿には感動しましたね。友達と力を合わせ達成感を味わう。これも大切な心の成長です。運動会の根底にある目的は「最後まであきらめない」ことです。みんなと同じではなく、自分の力の限りに挑戦すること、勝つことの嬉しさ。でも必ず勝負には負けがあります。負けや上手くいかない経験から次のステップへの挑戦や努力が始まる。挑戦や努力は自らの経験の中で培いできていくもの。興味や関心を持つこと、好きになること、楽しさを味わうこと、悔しいと思うことなどがきっかけではないでしょうか。そのきっかけ作りが私たち大人の役割なのでしょうね。保育ではいろいろな経験、体験できる環境を準備し子ども達が「どうしようか・・」と考えながら発想豊かに挑戦することを大切にしています。保護者のみな様には、出来たことを認め子ども達の「やる気スイッチ」を押してくださいね。心も体もバランス良く大きくなってほしいですね。

 

 一つ警告とお願いです。ついついスマホなどで幼児向けや学びの動画など見せ過ぎていませんか?映像は光の集まりです。「スマホ脳」になり始めていませんか?デジタルデトックスが大切で、見せ続けていると脳のバランスが崩れる(記憶力や意欲の低下など)といわれています。管理できるのは保護者のみな様です。「スマホ脳過労」にならないよう脳と心のケアそして体力をつけて元気一杯の子ども達の応援団としてスクラムを組んでいきましょう。

 令和5年10月

 


 ~ 夏バテしていませんか ~

  

 北海道らしくない暑さと湿度の高さは辛いですね。エアコンが必需品となりつつありついつい温度を下げがちですが、そんな中、たてわりクラスの部屋には電気容量不足のためエアコン設置がすぐに出来ず子ども達に申し訳ない気持ちです。

 

 毎日水遊びしたの?と思うくらい汗びっしょりのたてわりさんですが、ある日、保育士に頼まれて職員室に歯ブラシを取りに来た時のこと、職員室の涼しさに「わぁ 寒い!」と一言。人工の冷房に違和感だったのでしょうね。確かに子ども達は、暑い夏をちゃんと受け入れて楽しんでいます。暑さを体感して、少しでも涼しい木陰や日陰に自然と行きひと休みします。走り回ると、「水飲んでくる」と水分補給も自らしています。「暑い!あつい」と連呼するのはおとなの方なんだなぁと反省しました。

 

 便利なエアコン。涼しい風を浴びすぎると乾燥から喉を痛め、咳や発熱など体調を崩す原因となります。また、コロナウィルスがスルッと保育園を襲いましたが、エアコンをつけることで窓や戸を閉めることが増え、「換気」が手薄になったことがウィルス増殖の一因とも考えられます。便利なグッズとうまく付き合うことが大切ですね。子ども達の言葉に気づかされ学びました。

 

 この暑さを少しでもクールダウンできないかと思いついた氷。星やハート型の小さめの氷を準備し、水で濡らして口の中でくっつかないように配慮、「こおり 食べる?」と声をかけると一斉に「たべる~」と一列に並びまるで小鳥のように口を開けて氷を待つ子ども達です。2才児みかん組も小さな氷をあめ玉のようにペロペロし、冷たさを味わうことが出来ました。

 

 汗をかかず熱が体内に蓄積し発熱する。寝苦しさから寝不足。食欲低下など子ども達の元気を奪うこともがあります。特に0,1才の小さなお子さんは、体力がすぐ落ちてしまいます。いつもと違うようすの際には、休息をしっかりとることが体力温存の秘訣ですね。ペットボトルに水を入れ凍らせたものをタオルで包み、首や足などに当てるとクールダウン効果ありです。残暑も厳しそうですが、来週の運動会を目指し練習に力が入る子ども達。コロナウィルスや溶連菌などの猛威と戦い、保育士は必要に応じマスクを着用し子ども達の健康第一を願い練習をしています。

 

 元気いっぱい子ども達の最後まであきらめない姿に、共に感動しましょう。子ども達へのご褒美はたくさんの大きな拍手とギューをお願いしますね。

 

 令和5年9月

 


 ~ 夏本番!元気いっぱいに過しましょう ~

  

 今年の夏は本当に暑いですね。北海道らしくないのは湿度の高さです。熱中症や夏風邪、食中毒の他にも皮膚のトラブルも起きやすく「あせも」に始まり、とびひや水イボなど感染するものやじんましん、虫刺されなどあります。暑い時ほどシャワーだけになりがちですが、お風呂に浸かって心身共にリフレッシュが大切ですね。エアコンは便利な生活必需品となりましたが、子ども達にとって汗をかかない生活は、自力で体温調節が出来づらく、免疫や自律神経など心身の成長に影響を及ぼすことがあります。保育園でも26~27度に設定し冷えすぎないように配慮しています。また、換気も忘れずに窓も定期的に開けています。大人が涼しいと思う温度は子ども達にとって寒すぎと思ってくださいね。暑さに慣れている子ども達は、「暑い~」とは言わず汗だくになって遊んでします。子どもらしい姿こそが健康のバロメーターですね。ご家庭でも衛生管理と共にご協力をお願い致します。

 また、8月は野菜月間となっており給食展示のコーナーには、札幌市で出しているレシピなど栄養士が準備しましたので、ぜひお持ち帰りいただきご家庭でお試しください。

 

 さて、朝の道ばたで親子のこんなシーンに出会いました。1才と3才くらいの兄弟とお父さんが保育園に向かっているのか楽しそうに歩いていました。お兄ちゃんが弟をリードするように歩いていましたが、弟くんが「もう歩けない」モードになり座りこんでしまいました。お父さんの交渉にも乗る気配はありません。そこでお父さんは弟くんを抱っこしました。よくある場面ですが、その時、今まで「兄」として頑張っていたのでしょうお兄ちゃんは、急に一人で歩くことに不安と寂しさを感じたのでしょうね。お父さんの服の裾をギューっと力一杯握りしめて歩き始めたのです。その姿に気づいたお父さんは、お兄ちゃんの歩調に合わせて歩き始めました。言葉などなくても分かり合える関係性。何気ない親子のほのぼのとした瞬間に出会いました。「以心伝心」とはこういうことなのでしょうか。相手の気持ちに気づき寄り添う。当たり前のことでありながら「気づき」に気づくことが難しい世の中になってきたように感じます。子ども達には情緒豊かに育ってほしいですね。心の交流を感じた暖かい場面でした。

 

 令和5年8月