~ 感動するということ ~

  

 先日土曜日の生活発表会は素晴らしかったですね。ひとり一人の力が重なり合って大きな力となり、また、ご覧いただいているご家庭のみな様の温かな眼差しがホールを包み込み、ちょっぴり緊張感と柔らかな雰囲気がステージに立つ子ども達の心を「自信」と「勇気」に変えていきました。どの出し物も「おしまい!どうもありがとう」と言う子ども達は、安堵の気持ちと達成感で目の輝きが違いましたね。確実に成長というステップを上った瞬間ですね。

 

 保育士は、題材の絵本が決まると、日々の絵本の読み聞かせから物語の世界を作っていきます。そして、アレンジ台本を作ります。そこから形創りの始まりです。お話に出てくる登場物に子ども達がなり始める。小道具を持ったり、自分たちで作ったりしながら、ひとつのお話の世界の中へ入り込み、友達みんなで創り始める。表現することや仲間でひとつの形に成し得ていくことが「楽しい!」と感じはじめ、その積み重ねが当日の集大成。子ども達は、楽しみながら仲間と「ごっこ」あそびの世界観に浸っていき、大人はその我が子の姿に健気さや成長を感じる・・。相乗効果がひとつになった時に「感動」が起きるのですね。

 

 披露することは「ドキドキ」感が生まれます。その程度は個人差が激しい・・。プレッシャーになることもあります。この「ドキドキ」子どもも大人(保育士)も同じ。でも「ドキドキ」が大きいほど「終わった」時の達成感も大きいのだと思います。この“心の嵐”を感じるからこそ人は成長するのだと思いませんか。その証人は子ども達です。大人は自分にご褒美と「やった~」ビールで乾杯!出来ますが、子ども達は、ちょっぴりの期間甘えん坊の赤ちゃん返りでご褒美をねだります。少々お父さん、お母さんのお膝を特等席にしてあげて下さいね。「感動」するって気持ちいいですね。みんな💛お疲れ様でした。保護者のみな様には心より感謝申し上げます。さぁ12月は、新しい年に向かっていろんな楽しいことが待っています。ドキドキからワクワクへ。素晴らしい一年の締めくくり、そして素敵な一年の始まりに向かって一歩前進!

 

  良いお年をお迎えくださいね。

令和6年12月

 


ゆみえんちょうのひとりごと

 ~ 経験は力 学びの扉を開くと世界が変わる ~

  

 10月はたくさんの行事を経験しました。特ににじ組は、毎日のように新しいことがあり、30日に高齢者施設にお邪魔してハロウィンを楽しんできました。おじいちゃん、おばあちゃんにたくさんお菓子をいただいてホクホクでした。31日はノホロの丘小学校の1年生と法人内のどんぐりやくるみ、松ぼっくり集めをしました。11月25日にどんぐり達を使ってゲームなど作り招待してくれます。いろいろな人との出会い、いろいろな場面で社会性を培い、思考力を広げているのでしょうね。避難訓練では消防士さんと消防車が来て、みんなで一生懸命避難練習した後の赤い車見学は、最高にカッコ良かったようです。

 

 そして、カレーライスクッキングでは、生長を見守ってきた野菜たちを中心に洗う、皮をむく、切ることに挑戦。みんなで経験を積んでいく大切さ。食欲が倍増し「いのちをいただく」ことへと繋がると感じます。「ゆかり」を作ってみたい!にじ組の発想も素晴らしい!赤しそを植え、葉っぱを洗い、塩漬けして乾燥させ、モミモミやすりこぎで細かくして出来上がり!白おにぎりや小さいクラスのお茶碗のご飯に振りかけて「はい!どうぞ」ちゃんと出来あがるとお裾分けをしてくれます。格別の「ゆかりおにぎり」満足感と達成感で心は満タンです。仲間と作る、仲間と食べる最高の瞬間でした。経験することは、子ども達の学びです。

 

 ご家庭のみな様にお願いです。食育は普段の食生活から学び育ちに繋がります。日本の食文化などマナーについて食器の置き場所や箸の使い方など年齢発達に合わせぜひ、「継続」と「伝える」ことを大切に一緒に行っていきましょう。経験と継続は力なり!ですね。

 

 今月の生活発表会では、自分の役を通し「表現することとことば」に挑戦します。好きな絵本の世界から創作が加わり、一つのストーリーが出来上がっていきます。少しずつ形が見え始めると、やる気スイッチが入り、友達が演じる姿を見て自分もウズウズしてきます。上手くいくことが目的ではなく、仲間と作り上げ一つになったときの「楽しい!」と思う達成感の分かち合いを経験することが一番の目的です。ぜひぜひ、我が子が一歩進み出そうとする勇気の姿を見逃さないでくださいね。みんな得手、不得手があります。でも自分なりの満足感を持てることが何より幸せなこと。自信を持ってできる、不安で立ち尽くす・・いろいろな姿あると思います。どんな姿も今この時、子ども達は自分の力をステップアップしようとするのです。実は、成長の姿は達成した後にみえてくるものですよね。

 

 当日はハンカチをお忘れなく!大人は、感動を分かち合いましょう。

 暖かい拍手をたくさんお願いいたします。

令和6年11月

 


 ~ ♪ 成長という架け橋 ♬ ~

  

 暑かった夏が懐かしいと思うこの頃。北海道は秋を感じ始めました。四季を感じられることは素敵です。先月小さいと思っていた栗のイガが、ポタポタと落ち始め栗をみると大きくて立派になっていました。栗ご飯、食べられそうですよ。

 

 9月は運動会や遠足が続き、子ども達の心身の成長をとても感じます。友達と一緒だから楽しく挑戦できる。その気持ちがとても大切。友達が出来ることを自分もしたいし、出来ないことが悔しい。だからケンカもするしコツコツと積み重ね挑戦もする。できた喜び。すでに出来ている友達はさらに高みを目指す。お互いに切磋琢磨すること。それが努力を積み重ねることではないでしょうか。「できた」と思う気持ちは達成感につながります。幸せオーラが心を満たす。「満足」という終止符を打つ。そしてまた新しいこと、ワンランク上を目指して挑戦する。それが子ども達の発達の姿ですね。

 

 困り果てる1,2才児の「イヤイヤ期」何をするにも「いや~」と癇癪や泣き続ける、ひっくり返るなど・・大人が「やめて~」と思うことをやってみたい。自他の区別がつき始め、自分の気持ちが芽生え始める行動でもあります。今までは言うことをちゃんとしてくれたのに・・と大人は面食らう。子ども達はきっと疑問に感じるのでしょうね。「なんでそうするの?」「これなんだ?」「こうしたらどうかなぁ?」と視野が少しずつ広がり、発見がたくさん!未来は希望と探索でいっぱい!!とワクワク感で満ちあふれ前進しかない。でも、なんだか上手くいかない。自分の思いをちゃんと表現できず、「なんで、わかってくれないの!」と楽しい気持ちと上手くいかない現実に葛藤する。それがイヤイヤ期でしょうか。

 

 0,1才の時、親の膝から興味のある物や場所へ行こうとする。社会の窓を開けた瞬間です。でもまだ不安がある。だから、時々あそびながら振り返りお父さんやお母さんを見て笑う。振り返ると大好きな人がいることで安心を感じる。あそびにひと区切りつけると膝へ戻ってくる。冒険から帰ってきた安堵感を感じる。「おかえり。楽しかった?」このような行動を経て、イヤイヤ期突入!たくさん親御さんにため息をつかせた分、たてわりクラスになると自分の気持ちと人の気持ちに気づき始める。ステップアップした心の葛藤が芽生え始めます。半面、仲間といる心地良さも感じるのですね。いくつになっても親は心配や気をもみますね。でも、確実に子ども達は、大きくおおきく成長しています。心豊かに育ってほしいな。私たち大人はスクラムを組み、子どもの「いや~」対策に力を合わせていきましょっ!

 

令和6年10月

 


 ~ 秋の準備 はじめませんか ~

  

 いつの間にか空が高くなり秋の気配を感じますね。園庭の栗もポタポタと落ち始めましたが、暑さの影響か例年よりもイガのサイズが小さめに感じます。園舎周りの木には毛虫が大量発生し駆除に大わらわし、自然の力に驚かされます。

 

 さて、今週はいよいよ運動会です。まごころ保育園の運動会の基本目的は、「最後まであきらめない」心を育むことです。ドキドキする!勝ちたい!勝って嬉しい!負けて悔しい!いろんな感情の中で、諦めずに自分の力を出し切ることで達成感を味わってほしいと考えています。人は得手不得手があるものですよね。互いに補い合えるそんな仲間作りをしてほしいと願っています。完璧な人はいないのです。成功する人は、人知れず努力を積んでいるのでしょうね。泣いても、転んでも最後まで諦めない姿に大きな声援と拍手をたくさんお願い致します。運動会終了後は、「頑張ったね~」とギューと抱きしめてくださいね。しあわせホルモンがたくさん出てプラス思考につながります。当日はどうか晴れますように。自然の神様~台風を起こさないでくださ~い。

 

 もう一つ「箸」について。日本の食生活には箸という食具が必須ですね。しかし正しい持ち方は意外と難しいですよね。園では、3才児(ほし組)になって本格的に練習をしています。以前は2才児クラスから始めていたのですが、スプーンやフォークなど和食以外の食生活に広がったこともあり、箸を使用する必須性が希薄になったように感じます。家庭と園とで互いに連携し合いながら箸を使用する機会を増やし、使い方を伝えることや食事マナーについて、食器を持ち食べる、三角食べ、食器の持ち方や置き場所、箸をかじらないなど、日本の食事ルールを子ども達に身につけ大切にしてほしいですね。たてわりでは箸置きを使用しています。大人達が改めて振り返り、日本の良き伝統を子ども達に伝承していきましょう。保育園では、無理なく持ち方を覚える箸を使用しています。子どもの手の大きさで箸のサイズを変えています。もちろん保育士も一緒に使います。食欲の秋に向かって食事マナーをマスターし旬の食材をおいしくいただきましょう。

 

食欲、スポーツ、読書、さて、どの秋を満喫しますか。 

令和6年9月

 


 ~ 暑さに負けず 元気に今を楽しもう ~

  

 「暑い、あつい」と言うのは大人の方でしょうか。子ども達は、暑さを楽しんでいるように思います。受け入れ態勢が万全です。暑さが続くと海や川の水が水蒸気となって雲を作る。猛暑、酷暑と呼ばれている夏ですが、この暑さのために大雨が降るそうですね。今の子ども達は、昔の北海道の短い夏を知らないかもしれません。カラッとした晴天。夕方になると気温が下がり、朝には朝露で植物がキラキラしている。お盆のころには夜は羽織り物がないと寒さを感じるそんな風情のある夏は、もう来ないのでしょうか。

 

 熱中症などの命を脅かす病気に罹らないように、ゆっくりお風呂に入り、しっかりと食事を摂り、早寝早起き、とはいうものの、暑くて食欲減退。夜は寝苦しくて熟睡出来ないこともありますね。夏には夏の食材を食べる。例えば「スイカ」水分たっぷりで、抗酸化物質やカリウムなど疲労回復、美肌効果が高いそうです。でも意外とスイカが苦手な小さな子ども達も多いですよね。あのシャリシャリ感が不快なのでしょうか。そんな時は、スムージーやシャーベット、ジュースにする方法もありますね。季節の食材を味わうことは、その時の体調を整える要素がたくさん含まれているのですね。ぜひぜひ、おいしく食べやすい工夫で猛暑を元気に過ごしていきましょう。まずは大人が「おいしいおいしい」と目の前で食べて見せることで、真似をして食べたくなる。好きになることもよくありますよ。

 

 暑い夏をさらに熱くする夏のパリオリンピックが始まり、保護者様は夜中に見ていらっしゃるでしょうか。私は寝不足気味になりながら、ついつい見てしまいます。日本の選手の皆さんのレベルも素晴らしいですね。いつの間にか選手の親御さんになった気持ちになり一喜一憂してしまいます。この一瞬に懸けて弛まない努力を重ねてきた姿、だからこそ見ている特に子ども達は、憧れの気持ちを持つ。やってみたいと思う。大切なポジティブシンキング。前向きな発想です。

 

 始まりの一歩は、「じぶんもやってみたい」と思う心から。やれるかやれないか。続くか続かないか。やってみなければわかりません。子ども達は、ハマると継続します。継続は力なりですよね。選手になりたいのかと思ったら、そのスポーツの道具を作る人になりたいとか、マネージャーになりたいとか、いろいろと幅が広がりますよね。スポーツだけではなく、絵の好きな子は絵描きだけが進む道ではなく、筆を作る人になるかもしれないし、絵本作家や本を作る人になるかもしれません。夢をもつ。想像する。そうなったらいいなぁ。心を動かすには、いろんなことを見せる、聞かせる、体験させる、そこから始まるのではでいでしょうか。子ども達には、たくさんの心が育ってほしいなと思います。オリンピックにハマった夜中に思うこと。

 

未来の子ども達へたくさんのエールを。

令和6年8月

 


 備えあれば・・共生共存で力を一つに ~

  

 最近の異常気象は不安になりますね。大雨や気温上昇、逆に北海道は気温差が激しいですね。それに強風等が多発し地球温暖化の影響が大きくなってきたように思います。地震も増え、人ごとではないですね。

この震災の備えについて、大地震を経験した地域からの情報を集めたマニュアル等に変化しています。自分の住んでいる地域、保育園のある地域、保護者様の職場地域ではどんな災害が起きやすいのかということをリサーチすることが必要とされています。


「キキクル」という気象庁が公開している災害分布を示すマップをご存じですか?10分ごとに最新情報の更新をしていて洪水・浸水・土砂の3つに分かれて必要な情報を知ることができます。ぜひ、アプリ登録をお勧めします。

 

 地域によって起きる災害リスクは違いますが、保育園周辺では、地震以外に大雨による浸水、内水、強風、落雷などが起きる可能性があります。避難訓練では、園庭避難だけでなく、駐車場や保育園2階(内水等のため)への訓練もしています。訓練で大切なことは、「命を守る」ことですから、子ども達でもできることを伝えながら行っていきますね。

 

 保護者様への連絡方法も一斉送信メールを使用していますが、電気が遮断するとパソコンが機能ダウンし、携帯ショートメールへの送信もなかなか通じないことも想定できます。胆振震災でも使用しました災害用伝言ダイヤル「171」は、保育園からの発信を聞く形で、10件までの伝言を入れられます(前の伝言から消えます)のでそちらも利用しています。ご家庭でも伝言ダイヤルは有効です。9月3日は、法人全体の防災訓練で、この「171」が練習使用期間で伝言を入れますので、ぜひ、確認しながら使用方法を覚えていただき、いざ!という時に役立てていただけたらと思います。

 

 子ども達は、いろいろなことにアンテナを張り、生きていく知恵を身に付けていくその吸収力は素晴らしいです。わかりやすい繰り返しの中で、自ら考え行動に移す力に変化していきます。仲間と一緒に考え、一つの答えを導き出し挑戦する。違った!軌道修正する。日々様々な経験を積み、柔軟な心がたくさん育っていくように保育の視点を変えながら楽しく遊びを通して学べるよう工夫していきます。小さな子ども達もたてわりクラスのみんなをちゃんと見ていて、察知する力ができてきます。「なんか一生懸命」みたいな雰囲気を感じるのでしょうね。「共生共存」する中で子ども同士でも支え合う力を発揮して、試練にも果敢に立ち向かうパワーを持ってほしいな。

 

 子ども達の可能性は無限大ですね。

 令和6年7月


 ~ 子育て スクラム組んで やる気スイッチをONに! ~

  

 気温差の激しいこの頃。今年の北海道は花粉量が多いとの情報ですが、道路や車など黄色い粉がいっぱいですね。「マツ」の花粉だそうです。温暖化がいろいろな影響を与えますね。大人が子どもの頃、当たり前のように感じた四季の移り変わりなど子ども達のこれから未来では感じることが少ないのかもしれません。

 だからこそ、五感を研ぎ澄まして感覚や感情など細やかに心で感じる情緒を育てていきたいですね。

 

 各クラス懇談会では、じっくりと話し合う時間はありませんでしたが、各クラスで子ども達の保育園と家庭での様子の違い等から情報交換ができたらと考えました。イヤイヤ時期での苦労話や保育園から帰宅後の子ども達が眠るまでの忙しいスケジュールなどお父さん、お母さんは時間との戦いをされていると改めて感じました。「子は親の背中を見て育つ」といいますが、お風呂に入って、寝る前の絵本タイム、歯磨きの仕上げなど少しの時間でもコミュニケーションの時間を作っていらっしゃいますね。一生懸命の親の姿を見てイヤイヤしならも将来のお手本を学んでいるのですね。ほんの少しの時間でも、お子さんと向き合う時には、ぜひ、「目をあわせること」「笑顔をみせること」をしていただけると、子ども達の心が満たされます。愛情は蓄積されていくと思うのですが、人は感情という自分主義的な心もありますから、満たされないと勘違いをすることも多々ありますね。

 

 もう一つ、子ども達の話に耳を傾けていただきたいと思います。忙しいときには返事だけでもいいのです。「うん、うん」「そうなんだ」なんて。そうすると聞いてくれたと安心するのです。「今日保育園で何してきたの?」と聞くと「何もない」など答えてくれないことがありませんか。各クラスの「本日の保育の様子」から、「今日、△△公園行ってきたの?」など経験したことを話す方が、子ども達の話すきっかけになりやすく、例えば園での約束を「○○の約束したんでしょ」と言うより。「○○の約束はなんだっけ?」と聞くと応えやすい、よく理解できていないなどの目安にもなります。会話の仕方でコミュニケーションが広がることがありますね。ぜひぜひお試しください。そして、1日に1回は兄弟姉妹それぞれに「大好きだよ」と伝えていただけると、幸せオーラが満タンになってやる気スイッチが入りますよ。 

 令和6年6月

 


 ~ こどもの日 少年よ 大志を抱け! ~

  

 ゴールデンウィーク後半が始まりますね。お休みの締めは「こどもの日」やっぱり子ども達の元気な姿に救われますね。こいのぼりを見たり、古来のお話を聞く機会はとっても大切な伝承ですね。でも、お父さん、お母さんはお休み疲れが出ているでしょうか。

 

 さて、ここで、保護者様にこどもの日クイズです!

 

 

Q.こどもの日は、なぜ5月5日なのでしょうか?ヒントです。子どもの日は、「端午の節句」と言われます。さぁわかるかな?チッチッチ・・。時間切れで~す!

 正解は、中国から渡ってきた節句。1年に5節句ありその一つ。端午の端(はし・はじめ)の午(うま)の日で、午が五と置き換えられ5月5日になったとか。中国では偶数が縁起悪いとされ、5+5=10で偶数になるため、邪気祓いをする必要があったとされています。その邪気を祓うために力が必要で、宮中食を食べ、端午の節句の行事食として柏餅やちまきを食べるようになったそうです。なぜ?また、そこには意味があるようです。この先はお父さんお母さんの宿題です!

 

 調べると「へ~」と言ってしまうことがたくさんありますね。子ども達は、ちょっぴり難しい話にも、ちゃんと聞いてご家庭で話してくれたりしませんか?小さなことでも、「なぜ?」「どうして?」疑問を持つことは、知識の蓄えにつながっていくのです。子ども達の素朴な疑問には、ぜひ真摯にお応えくださいませ。将来の博士のたまごた達が、キラキラの瞳で興味の扉を開こうとしている時なのです。

 

 子は宝ですね。ですが最近辛いニュースが続き、線路を一人で歩いて電車にひかれるとか、タワーマンションのベランダから転落とか‥。きっと危険を何度も知らせていたと思いますが、子どもは体験して実感する。そうなんだ!と気づいていくのです。「これは危ないの。だからダメよ」と言われても何が?どうして?と逆効果になることもあるかもしれません。具体的に知らせる。本当に危険ことは、教える側も表情や声色を変えて伝えるなどのひと工夫が伝わりやすいこともありします。大切な命を守りながら、子どもたちの興味関心の芽は増やしていきたい。幾多の苦難を乗り越え、夢は大きく、大志を抱く子ども達であれ!たくましくあれ!優しくあれ!健やかにのびのびと 大きくな~れ!元気な笑顔が一番の宝ですね。 

 令和6年5月

 


 ~ ご縁に感謝 今年も暖かさを大切に ~

  

 つい昨日まで別れの時、そして、4月、出会いのご縁の時ですね。新しい仲間が7名増えました。ようこそ まごころへ!どうぞよろしくお願い致します。たくさん遊ぼうね。

 

 進級した子ども達は50名。一つ大きくなって張りきっているかな。ドキドキしているかな。元気に過していきましょうね。そして、12名の卒園児と1名のお友達が新しい世界へ巣立って行きました。巣立ちの時は、嬉しくもあり、寂しくもあり複雑な心境でもありますね。きっと元気いっぱいに未来へ向かっていくのでしょうね。3月の終わりには子ども達も様々な表情をみせ、いろいろな思いが友達との結束をさらに深めていきました。それぞれの小学校へ行くけれど、幼いときの友達は格別な関係でもあります。久しぶりに会っても、すぐに毎日過していた保育園の頃に戻ります。今年は、小学校の卒業式を終えた卒園児達がたくさん報告に来てくれました。6年ぶりに再会する仲間もいる中、携帯を出し合いすぐにライン交換。今時だなぁと思いながらも、こんなツールの有効活用は素敵ですね。その後にすぐにライン交流が始まっているそうです。

 

「繋がる」「繋がり続ける」ことは、とても大切なことですよね。まごころ保育園の目指す一つは、帰ってくる居場所になることです。卒園しても退園しても保護者のみな様も思い出した時に会いにきていただけるととても嬉しいです。保育園は「ふるさと」でありたいと願っております。

 

 また、人、動物、植物、そして物、「すべてに暖かい」人になれるよう保護者のみな様と手を携え、共に育ち会う「共育て」を大切にしてまいります。自然の中で元気に体を動かし、さまざまな発見や気づき、友達、人とのかかわりを通して、

 

「のびやかに たくましく すこやかに やさしく」

 

の理念を基に職員一同、暖かい保育を目指しスクラムを組んでまいります。

しかし、保護者のみな様の力添えがとても大切です。不安に思うこと、気づいたことなどいつでも気軽にお声をかけてくださいね。さらに信頼を深め、子ども達がのびのびと自己発揮できるよう今年一年も手を取り合い、助け合い、励まし合い、喜び合い、笑い合い、共に子育てを楽しんでいきたいと願っております。子ども達の元気に負けないよう、大人もスクラムを組んで底力を子ども達に見せていきましょう。

 

感動は次の原動力になります。自分もしたい!という気持ちをたくさん育っていくように、

日々の保育が生き生きとなるよう努めてまいります。

 

ご縁に感謝! さぁ 未来は今から始まりです。

そうぞ 今年度もよろしくお願い致します。

 令和6年4月

 


 

~ 夢を見ることができれば それは実現する ~

  

 ついに3月。にじ組の巣立ちを見送る時が来ました。見出しの言葉は、ウォルト ディズニー氏が語った言葉だそうです。コロナウィルスを3年以上経験した子ども達。私たち大人と違う今を見つめているのかな。「夢を見る」ことは、誰でもできることですが、夢を描けない時代になったような気がします。いつの時代も子ども達には、叶うはずがない!と思うような大きな大きな夢を抱き、ワクワクした心をずっともっていてほしいな。そして、「現実にする」ことは、逆に今の世の中は可能性が高くなったと感じます。大きくても、小さくても夢をたくさん両手で抱え、自分に合っている方向を見つけて歩いてくださいね。そのためには、「努力」を忘れず、にじ組さんのみんなが持っている「暖かい心」をずっと持ち続け、いろんなことに挑戦してほしいです。ずっと応援しています。保育園を思い出した時には、ぜひ会いに来てくださいね。先生達は、両手を広げて「おかえり!」と待っていますよ。卒園の保護者様もぜひぜひお子様抜きでも思い出した時には保育園に足を運んでくださいね!

 

 そして、たてわりのつき、ほし組、みかん、いちご、さくらんぼ組のお友達は1つお兄さん、お姉さんになりますね。一年間の成長は、本当に素晴らしい!友達っていいね。先生と一緒に過すこと。甘えたり、時に叱られたり、七変化の毎日の中で「信頼」を深めながら、いつの間にか自分と友達の存在や気持ちに気づき、みんな一緒が楽しくなったね。その後ろで、お父さん、お母さんが私たち保育園を信頼してくださり、安心してお子様を預けてくださったことが一番の力。子ども達や保育士の失敗を大きな気持ちで見守ってくださった保護者のみな様には、心より感謝のひと言につきます。いつもありがとうございます!未来は今からはじまっています。さらに、保護者のみな様とスクラムを組み一緒に考え、悩み、喜び合えるよう職員力を合わせてまいります。子ども達の笑顔は、未来への宝です。子ども達のしあわせが大きく膨らむように。みんな大好だよ!

 

 今年度一年間本当にありがとうございました。さぁ今から一歩前へ目指して行こう!

 

 さて、今年度の保育園の自己評価を行いました。下記にまとめました。

  • 全体的には、「挑戦」や「憧れ」などの気持ちが、子ども達の相乗効果が予想以上に高まることにつながったことで、自分もしたいという気持ちが膨らみ、考える、集中して行う、真似をするなどの様子が増え、達成感を持つ活動ができた。
  • 一人ひとりに寄り添うこと、保護者の方々との会話を大切にすることを心がけていたが、場面において足りない部分を感じた。保育士同士の気づきを受容しながらさらに深めていきたい。
  • 発達に合わせた保育の中で、怪我、言葉遣い、体調管理、衛生管理、生活習慣、食育など多岐の配慮点について工夫しながら実践することができたと思うが、配慮するあまり保育の広がりや楽しむことができないこともあった。
  • 環境においては、例年暑さと湿度が高くなり、自然を感じながらも快適に過ごせる保育環境の工夫が必要であった。 次年度に向けて保育環境を整え、充実した保育を目指してまいります。 

 

 令和6年3月

 


~ 春眠暁を覚えず・・春はすぐそこまで来てますよ ~

 

 雪まつりが終わった頃から厳冬の静寂から少しずつ春の足音が聞こえ始める北海道の早春ですが、今年は3月のような暖かな日や急な大雪、気温差で道路がツルツル。不思議な気候ですね。また、心が痛い出来事から始まった令和6年。どうか平和な一年になりますように。

 

 この邪気を節分で払いたいのですが、子ども達には世の中で一番怖い日。何となくソワソワ落ち着かない。何も悪いことをしていないはずなのに、連れて行かれるかもとドキドキ。一方、保育士は優しい鬼をいろいろ工夫し、伝統行事の意味を知ってほしいと思案中ですが、果たして今年は、子ども達の勇気が優るか、やっぱり鬼は世界一怖いか、切ない一日の報告を待っていてくださいね。

 

 先日、お空にいる理事長おじいちゃんから大きなりんごが届きました。玄関に貼ったお手紙をご覧になられたと思いますが、たてわりのみんなに「りじちょうおじいちゃんは、空にいるよね。いつもみんな元気かなって応援しているよ。もっともっといい子になってねと、りんごを届けてくれたよ」と伝えると、「え~!どうやって?すごいなぁ」と空を見上げていた子ども達。「ありがとう」と、とても甘いりんごを頬張りモグモグ。さくらんぼさん、いちごさん、みかんさんもパクパクと栄養をいただきましたよ。実は、理事長おじいちゃんの奥様がみんなにともってきてくださいました。(子ども達には内緒です)。

 

 目に見えないつながりが心を豊かにしてくれる。想像する力を与えてくれる。いつも応援してくれると力がみなぎる。そういう応援団がいることを伝えていきたい。子ども達はいつでも守られている安心感をもってほしい。もちろん、保育園はこども達だけでなく、お父さん、お母さんの応援団。共に手を取り合っていきましょう。

 

 卒園の準備が少しずつ始まり、12名のにじ組のみんなの顔つきが変わってきました。一番大きな先輩であることを改めて感じた顔と小学校へ就学する期待とちょっぴりの不安な気持ちが見え隠れしていますが、確実に未来を見据え前進し始めた勇者の顔です。その姿に後輩のみんなは、憧れ、楽しく過し、さりげなくお手伝いしてくれることにきっと心が動いていると感じます。「つながる」ことは心の余白を埋めてくれる栄養剤。この余白は幸せな気持ちでたくさん埋めてほしい。ギスギスした世の中だからこそ仲間を信じる力をつけたいですね。

 

 この時期の朝は、暖かい布団から出る勇気が必要ですね。ついついまぶたを開くことを後回しにしそう。「よ~し!起きるか!」思い切り背伸びをして今日も一日元気に過そう!

令和6年2月

 


~ 「生きる」を考える ~

 

 元旦、穏やかな日の出を見ながら、今年一年健やかにと願うも束の間、夕刻に携帯の音に新年のメールかなと見ると、速報ネットニュースで石川県に震度7の地震発生の一報が飛び込んできました。これから新年の宴を始めようと石川県や北陸地方の方々も準備をされていた時刻でしょうか・・。

 

 胆振東部地震を経験して早3年。あの時の恐怖感が思い出されました。心が辛い幕開けです。コロナからやっと家族親戚集まっての新年の祝いのはずが、神様は試練が足りないと語っているのでしょうか。報道テレビで、避難の呼びかけが続き、様子を見ることができる私たちには届くこの呼びかけの声も被災地を歩く方々が写る。当事者の所へは、なかなか届かない・・。これも経験から感じるジレンマです。翌日、事の重大さをさらに目の当たりにしました。出来ることは・・・無力な私は、神社へこの試練をどうか小さくと祈願しにいくことくらいしか思いつきません。近隣の神社には昨年より子ども達がたくさんいるような気がしました。子ども達の未来が安心と信頼の力で困難を乗り越えられますように。無病息災をブツブツとお願いするも涙が溢れてくる。この切ない感情。きっと忘れるなと告げられていると思いました。その思いもさらに吹き消された飛行機事故。千歳発の飛行機には、家族親戚の方々が乗っていたのではないか、職員は大丈夫?と冷や汗が出ました。きっと帰省から戻る方などで空港はパニックになっているだろうと想像します。気候の穏やかさと相反する悲報の始まり。海上保安庁の飛行機は被災地に物資を届ける任務だったとか・・。空しさが残りますね。

 

 さて、今日から保育園は新しい一年が始まりました。新しいお友達が増え63名でスタートです。子ども達はきっと無邪気に元気いっぱいに登園。久しぶりの友達との再会は嬉しい、でも、家族とずっと過した日々に寂しさもあり複雑な気持ちで朝を迎えたかな。賑やかにお正月の会から始まりです。日本のお正月を楽しみながら、友達と久しぶりに一緒にあそぶ心地よさを感じてほしいなと願います。平常でいられること、元気一杯健康でいられることを痛切に感じた令和6年の幕開け。「生きる」ことの大切さを改めて考える事始め。「元気?」「ありがとう」「またね」何気ない言葉の交わし合い。手を携え合い、支え合いながらより「つながり」を深め、今年一年さらに力強く、元気に一歩踏み出していきましょう。共に・・。どうぞよろしくお願い致します。

令和6年1月